2008年04月21日

150万本突破「モンスターハンター」大ブレークの理由(1) PSP版転機に




 07年2月に発売されプレイステーション・ポータブル(PSP)歴代1位の大ヒットとなったアクションゲーム「モンスターハンターポータブル 2nd」。その最新作「2nd G」が、発売からわずか2週間で150万本を突破する大ヒットとなっている。そんな“モンスター”ゲームのヒットの理由は……。 


■PSPで大ブレーク

 「モンスターハンター」は、04年にプレイステーション(PS)2で発売されたアクションゲームだ。プレーヤーは、身の丈以上の「大剣」や巨大な「ハンマー」などの個性的な武器で、パワーもスピードも段違いのモンスターを倒し、そのモンスターからつめや皮などの素材を取って、それを材料に強力な装備品を作り、より強いモンスターと戦いを繰り広げる。オンラインプレーにも対応し、仲間と協力して狩りをする楽しみが味わえる。

 PS2版もヒットしたが、05年にPSP版が発売されて、本格的な大ブレークが始まった。PSP版第1作の「モンスターハンターポータブル」は、携帯機とは思えないグラフィックでユーザーの度肝を抜き、当時のPSPソフトではダントツとなる100万本を売り上げ、07年の「2nd」は、わずか2週間でミリオンを達成、累計176万本を販売した。

 特徴的なのはその人気が衰えないことだ。通常のアクションゲームは、発売から約2週間が売り上げのピークで、数カ月経過するとほとんど売れなくなっていく。だが、「2nd」は約1年間にわたって“定番”ソフトとして人気を維持し続けたのだ。

■携帯機が生む“連鎖反応”

 「モンハン」の大ブレークの理由はどこにあるのか。

 高いゲーム性も大きな魅力だ。登場するモンスターはいずれも強力な攻撃と、ぼう大な体力を持っている“ボス”キャラぞろい。その分、モンスターの攻撃パターンを読み取り、すきを突いて攻撃を重ね、ついに討伐した時の喜びはひとしおだ。モンスターの動きもリアルで、草木がおいしげる密林や太陽が照りつける砂漠など、戦いの舞台となるマップも美しく、まるで自分がその中で実際に戦っているような気がしてしまう。

 辻本良三プロデューサーは「PSPなら自分が遊んでいる姿を、どこでも見せることができる。それが、密度の濃いプレゼン効果につながり、興味を持ったユーザーが購入し、また別の場所でプレゼンするという“連鎖反応”が起きた」と語る。携帯ゲーム機ならではの口コミ効果がヒットの理由と分析している。

 「2nd」の発売後、辻本プロデューサーは、東京、札幌など全国5カ所で無料のユーザーイベント「モンスターハンターフェスタ」を開いた。上級者向けには、モンスターを倒すスピードを競う大会を開き、開発者によるトークイベントやゲーム中に登場する武器の実物大フィギュアや原画などを展示。さらに、ユーザー同士が好きなクエストで遊ぶ「リアル集会所」を設け、協力プレーの楽しさを伝えた。この「リアル集会所」で協力プレーに目覚めたユーザーが、自分の周囲に口コミを広げていったという。(続く)
(2008.4.21/毎日新聞)

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