2008年08月27日
ガソリンの卸売価格 値下げへ
世界的な景気減速への懸念から原油価格が下落傾向にあることから、石油元売り最大手の「新日本石油」は、来月からのガソリンなど石油製品の卸売価格を1年10か月ぶりに値下げする方針です。
国際的な指標となっているニューヨークの原油先物の価格は、先月、一時、1バレル=145ドルに迫る史上最高値を記録したあとは、欧米各国の景気の減速懸念を背景に石油の需要が減るという見方から、120ドルを切る水準まで下落しています。このため、石油元売り最大手の「新日本石油」は、原油の調達コストが1リットル当たりおよそ10円下がったとして、来月からガソリンなど石油製品の卸売価格を値下げする方針です。新日本石油が卸売価格を値下げするのは、おととし11月以来1年10か月ぶりのことで、27日に正式に発表します。また、ほかの元売り各社も卸売価格を値下げする予定です。これを受け、来月以降、ガソリンスタンドでも全国平均で1リットル当たり180円を超えているレギュラーガソリンの小売価格を引き下げる動きが広がるとみられます。ただ、これまでの値上がりによる顧客離れに歯止めをかけようと、卸売価格の値下げを待たずにすでに値下げに踏み切った店も多く、小売価格の引き下げ幅は店によって対応が分かれそうです。今後のガソリン価格の見通しについて、三菱UFJリサーチ&コンサルティングの主任研究員の芥田知至さんは「ヨーロッパ、アメリカを中心とした景気の減速が続いていて、ニューヨークの原油先物の価格は年末にかけては1バレル100ドル台まで下がるとみている。これを受けて、ガソリン価格も下落するが、1リットル150円台が限界ではないか。来年以降は景気の回復とともに原油価格も上昇するとみていて、ガソリン価格は再び160円から170円台になっていくのではないか。今後も原油価格は高止まりが続き、かつてのような1リットル100円の時代に戻る可能性は低いと思う」と話しています。
(2008.8.26/NHK)


