2009年01月02日
上り“銚子”で合格切符が大人気 銚子電鉄
志望校行きの“切符”あります−。受験シーズン本番を前に、銚子電鉄(千葉県銚子市)はわらにもすがりたい?受験生向けの乗車券セット「合格祈願切符」を販売している。5年前に発売し、人気を集めている銚子電鉄の定番商品だが、中には“想定外”の目的で大量購入する企業もある。
合格祈願切符は、駅名の「銚子」を「調子」になぞらえて印刷した特製の切符。「上り銚子ゆき」=上り調子になる▽「本銚子ゆき」=本調子になる▽「往復銚子ゆき」=調子が悪くても本調子に戻る−の3枚組だ。昔ながらの厚紙を使った「硬券」のため、お守りなどとして財布に入れる人も少なくない。
銚子電鉄職員や切符印刷会社のアイデアで平成16年から発行。当初は地元高校生が多く利用する本銚子駅だけで販売していたが、口コミで反響が広がり、3年前からほかの駅や郵送による取り扱いも始めた。
今年はさらに祈願の“効能”を引き出そうと、絵馬型の台紙に3枚の切符を配置したデザインにリニューアルした。切符の裏面に印字される番号も、それぞれ「0001」=1番を目指す▽「3759」=ミナゴーカク▽「2996」=フクがクル−と縁起をかついでいる。
また、愛用者から「上り調子切符だけを売ってほしい」との要望が多かったため、昨年7月中旬から「上り銚子ゆき」単独での販売を始めた。こちらは観音駅だけの取り扱いにもかかわらず、販売数が12月までに9300枚を超えるほどの人気ぶりだった。
中には一度に145枚も購入した大手企業もあり、営業担当者が得意先に配ったという。100枚以上買った塾講師もいた。
銚子電鉄鉄道部次長の向後功作さんは「受験生だけでなく、就職活動や資格試験の願掛けに持ち歩き、うまくいったとの声も聞きます」と御利益を話している。
1セット720円。銚子電鉄の有人駅で販売中で、郵送も可能。都内の書店「書泉グランデ」(千代田区神田神保町)でも取り扱っている。
近年の経営悪化による存続危機など創業以来、数多の苦境を幾度も乗り越え、たくましく走り続ける銚子電鉄。その強運にあやかってみては?
(2009.1.1/産経新聞)


